1981-07-14 第94回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
○説明員(矢崎市朗君) 本年の五月の末から六月の上旬にかけまして、東北、北関東、東山等の地域を中心にいたしまして降霜、降ひょうによる被害が発生をいたしました。野菜、果樹等を中心でございますが、統計情報部の調査によりますと、被害見込み金額が約百六十億円ということになっております。 そこで、農林水産省といたしましては、すでに農業共済金の早期支払い等の指導をいたしておるわけでございますが 被害が甚大であることにかんがみまして
○説明員(矢崎市朗君) 本年の五月の末から六月の上旬にかけまして、東北、北関東、東山等の地域を中心にいたしまして降霜、降ひょうによる被害が発生をいたしました。野菜、果樹等を中心でございますが、統計情報部の調査によりますと、被害見込み金額が約百六十億円ということになっております。 そこで、農林水産省といたしましては、すでに農業共済金の早期支払い等の指導をいたしておるわけでございますが 被害が甚大であることにかんがみまして
○矢崎説明員 統計の報告がまとまるのが来週というふうに部長がめどを言っておられましたので、その結果がまとまりますれば、それから一両日のうちには、どうするかという方針は決めたいというふうに思っております。
○矢崎説明員 天災融資法の問題でございますが、ただいま統計情報部長からのお話にありました被害結果がまとまりますれば、できるだけ早期に判断をいたしたい。過去の被害の状況から見ましても、今回も十分に発動し得る状況になっているのではないかというふうに思っておりますが、いずれにいたしましても正式には被害結果を待ちまして、関係省庁とも協議をしながら早急にその決定をいたす段取りにいたしたい、かように考えております
○矢崎(市)政府委員 日本上空の偏西風が南北に蛇行して流れ、それに伴って寒気団がオホーツク海、中国東北部に南下し、北日本を中心に寒気が流入したため、五月中旬の後半から全国的に気温が低目に経過しており、特に五月二十九日から三十日にかけては道東に降雪を、また、五月三十一日朝には北関東にこの時期としては記録的な晩霜をもたらしました。 このような気象の状況によりまして、北日本を中心として農作物等に被害が発生
○矢崎(市)政府委員 最近におきます五月下旬の低温、降霜等によりまして、御指摘のとおり、たとえば北海道におきましては放牧中の育成牛に斃死等の被害が出ておりますし、それから、東北、関東の特に山間部等におきまして桑やそれから野菜等の農作物に被害が出てまいっております。 現在、これにつきましてはまだ詳細な状況把握ができておりませんで、関係機関を通しましてその状況の把握に鋭意努めているところでございます。
○矢崎(市)政府委員 お答え申し上げます。 昨年来の異常気象でございまして、冷害に続く豪雪、さらに二月の寒波、また五月下旬におきます低温及び降霜等の被害が相次いでいるわけでございますが、最近の五月下旬の降霜等によります被害につきましては、現在、関係機関を通じましてその状況の把握を急いでいるところでございます。これまでの都道府県からの報告によりますと、北海道において放牧中の乳用育成牛の斃死、それから
○政府委員(矢崎市朗君) 寒気団がオホーツク海、中国、東北部に南下いたしましたことによりまして、五月の下旬に北日本を中心として異常な低温に見舞われたわけでございます。このために、御案内のとおり、東北及び関東あるいは中部の山間部等におきまして、降霜、遅霜等によりまして、桑や野菜等の農作物にかなりの被害が発生いたした模様でございます。で、現在私ども関係機関を通じまして被害状況の詳細の把握を急いでおるところでございます
○矢崎(市)政府委員 昨年の十二月以降の降雪、ことし二月末の寒波等により、果樹に近年にない樹体被害等が生じたため、すでにその対策として天災融資法の早期発動、果樹共済金の早期支払い、既貸付金の条件緩和等所要の措置を講じたところでありますが、今次災害において温州ミカンから転換した晩柑園に被害が多発している等の事情にかんがみ、関係方面からの強い要請等も踏まえ、農林水産省としては、さらに次の対策を実施することとしたいと
○政府委員(矢崎市朗君) 私ども、先ほど申しましたんですが、婦人であるがゆえに区別される問題というよりは、どうも問題はいわゆる一戸当たり一組合員というところとの問題をどう考えていくのかというところにあるように思うわけでございます。そこで、そういった問題も含めまして現在農業協同組合中央会におきまして、これからの農協の課題あるいは今後の方向等につきましていろいろと論議、検討もされている段階でございます。
○政府委員(矢崎市朗君) 農協の関係につきまして申し上げますが、御指摘のとおり農業就業者の約六割が婦人で占められる現状になっておりまして、農業生産の担い手としましても非常に農村婦人が重要な役割りを果たしているわけでございます。 そこで、農業協同組合におきます婦人の地位につきましての御質問でございますが、ただいま御指摘のごとく、実は法律上は全く組合員資格というのは性別によります制限というものは一切ございませんで
○矢崎(市)政府委員 共済の関係につきましての御質問でございますが、水稲の共済の場合は、御指摘のとおり実は当然加入制度をとっておるわけでございまして、災害が起こった場合にはそのために非常にてん補される、こういうメリットが出てまいります。それに対しまして、果樹共済の方はいわば農家の任意加入、お入りになりたい方に入っていただく、こういう制度、仕組みをとっているために、実は加入率が問題になるわけでございます
○矢崎(市)政府委員 自作農資金の場合におきましては、資金需要もさることながら、個々の農家によりまして、現実にすでに過去において借り入れているものがどれだけあるのか、それがまた府県別あるいは地域別によって実情が違っておりますので、その辺もよく十分洗い立てまして、綿密な検討の上で設定をいたしたいというふうに考えておるために、天災融資よりは通常これはおくれるのが常でございますが、しかし、やはりいつまででもというわけにはいきませんし
○矢崎(市)政府委員 融資の関係で幾つかの御質問でございますが、まず、天災融資の問題でございます。 対象をできるだけ弾力的に広げるようにという御指摘でございますが、御案内のとおりこの資金は、農家が経営に要する資材等の購入によります経営費を、現金を出す場合に、災害を受けた方はなかなかそれができない。それにかわって、できるだけ低利でそのめんどうを見ましょうという仕組みになっている制度でございます。そのために
○矢崎(市)政府委員 お尋ねの農林漁業金融公庫の総合施設資金でございますが、これは御指摘のとおり、将来自立経営農家を目指す農家を対象に各種の資金を総合的に組み合わせて経営拡大なり経営の改善を図っていこう、こういう趣旨の制度でございます。金利については、御指摘のとおり五%、また据え置き期間は四・五%という資金でございますが、農林漁業金融公庫の中には実はこれ以外に、たとえば土地の関係でありますと土地取得資金
○矢崎(市)政府委員 寒波、豪雪等に絡む果樹被害につきましては、私どももすでに逐次打てる手を打っておるわけでございますが、なお今後の推移を見ながら、適切な対応をしてまいりたいというふうに思っております。 なお、いま御指摘のありました自作農維持資金の問題につきましては、私どもも果樹寒波等に対しこの種の資金の適用というのが非常に必要だという認識に立っておりまして、現在関係県ともそのための準備調査、下打
○矢崎(市)政府委員 いま申し上げたつもりでございますが、直接助成の対象にするというふうなわけにはまいりませんが、たとえば天災融資の融資対象に消雪剤等も含めるというふうなことは、私どももいたしておるわけでございます。
○矢崎(市)政府委員 融雪のおくれで農作業に支障が生ずるというふうな事態の弊害をできるだけ受けないような形で、何とか順調に進めていく必要があるということは御指摘のとおりだと思っております。 実は苗代づくり等につきまして、数年前までは通常の耕地における苗代づくりというものが非常に多かったわけでございますが、逐次これをいわゆる施設による苗代づくりにというふうな改善が進められてきておりまして、ひところに
○政府委員(矢崎市朗君) 樹勢回復のための必要な資材というふうなことになりますと、肥料あるいは農薬のようなものになろうというふうに思います。技術者に言わせますと、この種のものを樹勢の衰えているときに一度に大量に投与するということは、かえって逆効果になると、その辺がいろいろと技術的に適用のむずかしいところがあるようでございますが、いずれにいたしましても、この種のものに適用する資金といいますのが、先ほどもお
○政府委員(矢崎市朗君) 御指摘のとおり五十二年に寒波の果樹被害がございまして、その際には共同育苗穂の助成をした事例がございます。 今回の被害でございますが、先ほども申し上げましたとおり、いま非常に微妙な段階でございまして、被害が本当に樹体の面ではどこまでどういう形で最終的に見きわめがつくかというところがきわめて微妙な段階でございます。そこで、私ども実は国の試験研究機関の柑橘の専門家をチームにいたしまして
○政府委員(矢崎市朗君) 四月の三日に統計情報部の調査をもとに被害の公表をいたしたわけでございます。 ただいま御指摘のとおり、農作物全体で千二十一億円ということでございまして、そのうち果樹の被害が七百七十八億円、ほとんど主体は果樹が占めていると、こういう実態でございます。 この被害の内容でございますけれども、いわゆる豪雪によります被害と、それからただいま御指摘のような寒波によります被害というものが
○矢崎(市)政府委員 お答えを申し上げます。 災害で倒壊したりした場合の、たとえば果樹だなの問題、それから、その次に御指摘のございました補植用の苗木等の購入あるいは育成という問題も入ると思いますが、こういうものに対します助成制度というものがあるかどうかというお話でございますが、これは、たとえば今度の雪害等によりましてビニールハウス等が倒壊した場合も同様でございますが、いわゆる個人の施設でございまして
○矢崎(市)政府委員 果樹の今回の災害につきましては、当面必要とする対処につきましては遺憾なくこれを実施をしていくということと同時に、やはり長期的な目をもって、技術面あるいは経営面にわたりまして、今後とも長くこれへの取り組みをしていく必要があるというふうに考えております。 ただ、御案内のとおり、現時点におきます特に樹体の被害と申しますのは、さらにもう少し、私どもの専門家の目から見ましても、推移を見
○矢崎(市)政府委員 先般、実は四月の三日に統計情報部組織を通じまして、全国の被害状況を把握いたしまして公表する運びになったわけでございますか、昨年の十二月以降の暴風雨あるいは雪の被害と、それからその後に続きます最近の寒波によります果樹等の被害、これは事実問題として被害区分は技術的に不可能でございますので、これは合わせて被害公表をいたしてございます。 総体で農作物被害一千二十一億円ということでございまして
○政府委員(矢崎市朗君) 先月の二月の二十四日、五日、六日に西日本の方で非常に寒い寒波がございました。地域によりますと、平年に比べましてマイナス十度以上というふうな記録も出ております。そこで、特に柑橘類を中心にさらに梅あるいはビワ等の果樹にかなりの被害が出ている模様でございます。これはすでに樹上で越冬いたします果実は、果実そのものの被害がございますが、それ以外にもまた樹体がかなりの被害になっている模様
○矢崎(市)政府委員 主として金融中心の御質問でございますので、私からお答えをさせていただきますが、このたびの雪害によりまして、農林水産業、非常に大きな被害をこうむっておるわけでございます。これに対しましてはできる限り有利な条件で融資を中心とした措置を適用していく、こういう考え方のもとに、すでに天災融資法の発動を決めたことは御案内のとおりでございます。この天災融資法といいますのは、ほかの災害制度等と
○矢崎(市)政府委員 二月十六日現在で、これは各都道府県からの報告でございますが、林業関係以外にも、お尋ねの農業関係につきましてもかなりの被害が報告されております。 現在、私どもの手元にございますのは、農作物、野菜あるいは樹体、家畜等でございますが、九十四億ほどの農作物、それ以外に農業用関係のいわゆる園芸ハウスでありますとか畜舎でありますとか蚕室でありますとか、この種の被害が九十七億円ほど報告されております
○政府委員(矢崎市朗君) 軽石などが河川等から海に流出いたしましてハマチ養殖場等に流れ込んで被害を与えているという実態につきましては、今後地元の関係者等とも十分連絡いたし、その実情の把握に努めてまいりたいというふうに思っております。 なお、養殖水産物の被害の防止につきましては、軽石などが海面に流出することを防止することが何よりも基本であるというふうに考えております。その状況を十分把握の上で、関係省庁
○政府委員(矢崎市朗君) 営農対策につきまして強化するようにという御指摘でございますが、現在、営農関係につきましては、活動火山対策特別措置法によります防災営農施設整備計画に基づきまして実施を図っておるところでございます。この計画は五十五年度で終了することになっておりまして、鹿児島県はさらに五十六年度からの新しい計画を立てて実施をしてまいりたいということで現在検討が進められております。私どももこの計画
○政府委員(矢崎市朗君) 農林水産関係の災害復旧につきましては、災害対策につきましては、現在実施できるものから逐次実施をいたしておるところでございます。政府全体の対策の取りまとめにつきましては、国土庁の方で災害対策本部をつくっておりまして、それに私ども農林水産省も参画をして、現在その詰めをいたしておるところでございます。
○矢崎(市)政府委員 今回の豪雪でパイプハウス等の施設につきましてもかなりの大きな被害が県当局から報告されております。ただいま御指摘の地区の具体的なケースにつきましては、調べてみませんと何とも申し上げられませんが、現在私どもは、災害において倒壊しましたような共同利用施設につきましては、特に公共性の高いものというふうな観点で、特定の方が事実上利用されているというふうなものは助成の対象にはいたしておらないわけでございます
○矢崎(市)政府委員 今回の豪雪によりまして、いまだ進行中でございまして正確な状況を把握するに至っておりませんが、これまでの県当局の報告によりましても、かなりの被害になるというふうに私どもも考えております。 そこで、農林水産省といたしましては、実はすでに御要望もございましたので、雪害としては異例の早さだと思いますが、天災融資法を発動するという方針をすでに決定をいたしまして、これに対しつなぎ融資の措置
○矢崎説明員 農業用の各種の施設、特に園芸用のハウスあるいは畜舎等の倒壊が多いわけでございますが、園芸関係につきましては、実は五十四年度から本格実施に入りました園芸施設の共済制度で、倒壊したいわゆる施設も含めての共済制度が発足をいたしております。まだ発足後日が浅いために加入率は低うございますけれども、私どもはこれをひとつできるだけ推進を図っていきたい、こういうふうに考えておる次第でございます。
○矢崎説明員 今回の豪雪の農林関係の被害はかなりの額に上るものというふうに見ておりますが、特に、御指摘のようにビニールハウスあるいは畜舎等の施設の倒壊、それから御指摘のような立木の被害というものが非常に大きいというのが特色ではないかというふうに考えております。これに対しましてはすでに、災害資金等の適用によりまして、その復旧に努められるものについてはこれを早期に適用するということで、すでに指導をいたしておりますし
○矢崎説明員 融雪時期につきましては今後の気象条件の推移を見る必要がございますが、御指摘のとおり、今度の雪害の状況からいたしますと、水稲の苗代づくりその他の農作業が非常に遅延するおそれが多分にある、こういうことを私ども非常に意識いたしております。 そこで、実は一月二十六日付をもちまして、次期農作業のためのいろいろな技術的側面につきまして、現在すでに各府県に対しまして、融雪の促進あるいは共同育苗施設
○矢崎(市)政府委員 ただいま申し上げましたとおり、サトウキビの加入率は鹿児島県に比べて沖繩県が非常に低いという状況にございます。これは試験実施期間中におきます災害の状況が余りなかったというふうなことも影響しているのじゃなかろうかというふうに考えておりますが、やはり何と申しましても災害に対しましての中心的な制度でございますので、私ども今後その加入の促進を図ってまいりたいというふうに思っております。
○矢崎(市)政府委員 沖繩県のサトウキビの共済加入の状況でございますが、五十四年度の実績で申しまして三七・六%、五十五年度になりまして多少上がっておりまして四四・八%程度になっているようでございます。
○矢崎(市)政府委員 お答え申し上げます。 畑作物共済につきましては、御案内のとおり実は五十四年度から発足いたしたばかりでございまして、いま鋭意その加入促進を実は図っておるところでございます。ただいま御指摘のありましたような、いわゆる共済支払いの限度をたとえば引き下げるというふうな問題になりますと、これはその対応といたしましては掛金の増高にもつながるというふうな問題もございますので、今後の推移を見
○政府委員(矢崎市朗君) ただいま長野県の例について御質問ございましたが、全国的に言いますと、現在農林水産関係の公共事業で、たとえば農業基盤整備事業で言いましても、地区数では全国で一万五千地区で現に事業を実施いたしております。市町村で申しますと、全市町村のおおむね九〇%近くが基盤整備事業の何らかの公共事業を実施している、こういう現状にあるというふうに考えておるわけです。 で、実施していない市町村でございますが